Kamakura
鎌倉にいこうよって
あなたがいう 日って
いつもなぜか雨が降ってる
ざんざぶりの 雨が降ってる
片方の肩をぬらしてふたり
あるく海岸線 声もなくして
ふたりの休日……
鎌倉ではいつも雨が降る
また彼女は「わたしのせいかな」
と悲しそうに笑ってつぶやく
でも 彼は知ってる
天気予報をみてた 彼女は
なぜか雨の日を器用に選んでる
理由はわからないけど知ってる
Hey もしかしたら
晴れた日の海は嫌いなのかな
きらきらに光る波の肌の
無邪気さを直視できないたちとかな
ああ 繰り返しだな今日も
傘をさして歩いた ぬかるみを
さけてよろめく互いの肩
ふれた 熱もさらわれて消えた な
鎌倉にいこうよって
あなたがいう 日って
いつもなぜか雨が降ってる
ざんざぶりの 雨が降ってる
片方の肩をぬらしてふたり
あるく海岸線 声もなくして
わけもなくいらだちがつのる
日々をうつしたように雨は降る
しだいに濡れてく靴の底から
寒気がのぼる 頭は痛みだす
彼は黙ったままで 彼女の半歩後ろに
歩く 歩く 歩きつづける
まるで時が止まったように感じる
それでも少しずつ 暗くなってく
ながい終わりをみる!
雨が弱くなったとき ふと立ち止まり
はじめてふたり目と目をかわし
愛 という言葉にあった
おもむろにその唇かさねた
冷えた指先からませたときに
彼と彼女は 雨にひかった
鎌倉にいこうよって
あなたがいう 日って
いつもなぜか雨が降ってる
ざんざぶりの 雨が降ってる
片方の肩をぬらしてふたり
あるく海岸線 声もなくして