【#1】大丈夫になれば【Sandwiches'25】

 
 
 
 

『恋愛体質〜30歳になれば大丈夫』というタイトルの韓国ドラマを観ている。同居人の勧め。これがとても愉快な内容で、まだ最後まで観ていないのであれこれ感想を言えないけれど、何かしらの傷や喪失感のようなものを抱えて、立ち止まったかと思えば急に走り出したり、踊ってみたり、しゃにむにもがく登場人物の姿に感じ入るものがある。今のところとても好きな作品。毎晩1話づつ、夕食どきに大事に観ている。

自分自身、この春に30歳の誕生日を迎える。30歳になれば大丈夫。何が大丈夫? なんだろう、でも、30歳になれば。今は大丈夫じゃない何かが、大丈夫になる。大丈夫になったらいいな、と思う。もちろん、ドラマを最後まで見てみないとこのサブタイトルの真意はわからない。ふだん生きていると、大丈夫ではないことがたくさんある。増えていく体重とか。減っていく口座残高とか。他にも色々。

30歳になれば、ではない、2025。新たな年がやってくれば、それまでとさして変わらないはずの日常の中で、脱皮したように、どこかつるんとした、自分が無傷の状態に戻ったような錯覚が訪れる。散々ついたスレ、傷、折れ目、皮脂汚れ。ぜんぶが洗い流されたような。まっさらな気分で、なんだか清々しい(それもほんのひとときだけ。わかっているとはいえ、ね)。

だからってわけじゃないけれど、数年ぶりに短いブログシリーズを始めてみることにした。その時々の気分を日記のように書き留めておくこと、日々の生活の手触りを、面倒でもいちいち言葉にして残すことができれば、無傷でなくなったあとの自分でも「大丈夫」でいられる。かも。そう、「かも」くらいのちっぽけな予感でもって、ようはひょんな思いつきで、キーボードを叩いている。

さしあたり以前書いていたものより、もっと簡潔に、ラフに書くことが目標。迂遠な言葉づかいをしない。口調や文字数にもいちいちこだわらない。率直に、指先のおもむくままタイプしたものを出す。そんなマイ・ルールのもとでやってみようと思います。「Sandwiches'25」どうぞよろしく。(2025.1.4)

 
maco marets