XL


ふらりと立ち寄った古本屋の

百円コーナーで見つけたお宝

カバーもないしカビてる端々

潰れた虫の死体がカピカピ

めくるページに引き寄せられて

僕は棒立ち ずっとそのままで

例えるならそんな感覚で

透明な涙 あくびに隠してる

キザに胸張ることもできず でも

卑屈に首縮めることもできず

USEDのえくぼを持て余し気味に笑う ぎこちなく

頭の中をぐるぐる回る

チープなアイデアが浮かんでは消える

忘れたくないことも忘れてく

そんな日々生きる為必要なテクニック

僕らの時代 僕だけの生活

just sizeのシャツはまだ見つからず

この街の片隅で割くmy sense

見たことない景色を求め

塗り替えられた色・形すべて

アルバムに残せるわけもない

ゆえに常に目は開く 手は伸ばす 足は前に出す

歩く not simple シンコペーションで

リズムは変わらずに行ける

しみったれたface 鼻に

提灯ぶら下げはにかみ浮かべる

ぶかぶかのデニムの裾を引きずり

いつも旅は行きずり 汚れた指は確かな音を

探り当てる 感動の鉱脈を

そしてsky fall 何もかもが流れる方

スライドは幻灯 溶ける走馬灯へと飛ぶトンビよ

僕らの時代 僕だけの生活

just sizeのシャツはまだ見つからず

この街の片隅で割くmy sense

見たことない景色を求め

maco marets